彩時記 おにやらぼう

2019.2.1 五感の生活

静岡市指定無形民俗文化財とされている静岡浅間神社の節分祭では、恒例の豆まきが行われる前に、「鬼やらい神事」という特殊神事が執り行われます。大拝殿の四隅に設えた板木を、梅とネコヤナギの若枝を麻ひもで束ねたおにやら(鬼やら)棒で打ち鳴らし、大音響で邪鬼や悪霊を追い払う、厄除けの行事です。
江戸時代の地誌『駿国雑志』には「浅間追儺十二月節分の夜、拝殿を梅の若枝にて敲きはじむ。是より府中残らず戸を敲く事雷の鳴るが如し。」とあり、鬼やらいの行事が、かつては駿府の町中でも行われていたことがわかります。

「おにやらぼう」は「鬼追払(やら)い棒」がなまった呼び名と言われ、家の戸や窓をたたいて玄関先や鬼門の方向に飾ると、厄をはらって福を招くとされています。